
「――私はケイネス・エルメロイの妻として、夫に聖杯を捧げます(大嘘)」
もう(ランサー陣営どうにもなら)ないじゃん・・・・
映像で観るとその悲惨さがいっそう際立つ「Fate/Zero」第9話の感想。
おかげでBパートのライダー陣営がすっごい和む(笑)
「主と従者」か・・・・なかなかに深いサブタイです。
※原作既読のため基本的にネタバレあり。なので閲覧は自己責任で。

「俺は誰も恨んでいない。ただ“運命”の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのこと」
というわけで、冒頭いきなり英雄ディルムッド・オディナの回想から幕を開けた今回。
短い映像だったものの、今の状況と照らし合わせればこの槍兵がいかに報われない生を送っているかイヤでも察しがつくと思われます。
まぁちょっと省略しすぎでフィンが悪役っぽいオッサンになってるのが残念ではありますけどね。
身も蓋もない言い方すれば、この人って自分の嫁を寝とって逃げたようなヤツを許してあげるぐう聖だよ?w
あとやっぱりグラニア可愛すぎますね。そりゃこんな娘に迫られたらディルさんも無下にできなくても仕方ないって(なお性格は(ry
で、そんな自分の従者の過去を垣間見たケイネス先生ですが、こっちはこっちで自分の妻に脅迫されるという悲惨な状況。まさに泣き面に蜂。
おまけにこのソラウさん、当然夫に対する関心はさらさらなく従者であるディルムッドにベタ惚れなわけですよ。
いやー、もうホントに先行き暗いなーこの陣営(苦笑
こういう人たちの末路って大抵は惨いものになりますけど、さぁてどうなりますかねぇ。とても気になります(棒)
それにしても先のグラニア姫といいソラウといい、パッと見のキャラデザだけならシリーズでも屈指の可愛さだと思うのですが・・・・
本当に虚淵先生は性格に難アリというか、有り体に言って“ビッチ”な女性描くの好きですね。
ソラウの態度の違い、ここまで露骨だともはやギャグのレベルだろw
個人的にはハイライトなしの恫喝顔よりもその前の心底人を見下した表情の方がゾクゾクします(なにいってだこいつ

「どうしても納得しないというのなら・・・この右腕を切り落とすしか他になくなるけど、どうするの?」
これがドメスティックバイオレンスか・・・・・
自分の妻にためらいなく指折られたうえにまるで感覚が無いというのは・・・・生きた心地がしないいだろうなぁ(汗
ケイネス先生の魔術回路(というか心)はボロボロ。
なお主人公サイドに最も近いポジションであるセイバー陣営ですが、相も変わらずの険悪な雰囲気でありました。
ある意味ではランサー陣営並みにどうしようもない状態ですね。
さりげなく前回カットされた切嗣のセイバーへの不満がありましたが、聞けば聞くほどに正論すぎてワロタ

「当然よ。我がマスターがようやっと功績らしい成果を見せたのだ」
――ならば余もまた敵の首級を持ち帰って報いるのが、サーヴァントとしての心意気というものだ。
さて、そんな前半のギスギスした雰囲気を払拭する和みを与えてくれたのがこの二人。
裏表のない気持ち良い関係、そして悪行に対する静かな怒りをみせる場面は視聴者からしたら最も感情移入しやすく、
まさに「正統派」主人公の位置においてはいま一番納得できる陣営といえましょう。
単純に戦略面を考えても脳筋パワータイプと知将タイプの組み合わせは結構バランス良いですよね。
ウェイバーの夢+マッケンジー夫妻とのやり取りが大幅カットされたのは残念でしたが、どうもコチラはBDの方でしっかり補完してくれるようで。
地下工房の“芸術品”もしっかり見せてくれないとウェイバーの嘔吐に説得力が生まれないのですが、これも規制なので仕方なし。
そうなると惜しむらくは工房襲撃シーンがわりとアッサリだったことかなぁ。
VSアサシンズとの対決が動きは良いものの消化不良で終わってしまったので、ここくらい派手に映像で魅せてほしかった。
作監が小船井さんだけに、なおさらね。
「畜生――馬鹿にしやがって――畜生ッ!」
「いいんだよ、それで。こんなモノ見せられて眉ひとつ動かさぬ奴がいたら、余がブン殴っておるわい」
いい主従関係だなぁ(ニッコリ
「戦いにも品格が求められるのだ(キリッ」
「・・・・了解しました、我が師よ(うわトッキーマジツマンネ」
だめな主従関係だなぁ(ガッカリ
大きな戦闘が終わって、また小休止といった印象も否めないお話ではありましたが、
しかし満足度という点でいえば6話に似た印象を受ける良回でもあったと思います。
なにより「主と従者」、これほど今回の物語を表すサブタイもないってくらい各陣営の様子が丁寧に描かれていたのが素晴らしい。
真の主従関係とはなにか、そも何を持って主と従者と呼ぶべきなのか。
上手く表現する力がないのが残念ですが、いろいろと“深い”話だったと思いますね。
やはり濃密な会話劇こそがこの作品の真骨頂だとあらためて主張したい。
次回は「凛の冒険」ってことで原作にもあったあかいあくま(幼)の奮闘劇が描かれるのは間違いないわけですが・・・・
でもアレってわざわざサブタイにまで持ってくるほどのストーリーでもなかったような?
とすると、これはいよいよ雑誌インタ等で言われていたオリジナルエピソードの出番ってことですかね。
予告の台詞からして龍之介と凛の絡みとかあるかもなぁ。おじさーん、はやくきてくれーーーーーーーー!!
ちなみに今回はBD-BOXのCMがなくてちょっと残念でした。
代わりにアニメ文庫のCMがなかなか興味深い内容だったので満足ですけどねw
竹内作画全開の「百合星人ナオコサン」も気になるが、個人的には「ギョ」が超観たいんだよなぁ。
――「あ~つまらん。どっかに余を心地よく酔わす河岸はないもんか・・・おお、そうだ!」
――ぽむ、と心得顔で手を打ち鳴らすライダー。
――ウェイバーは何の理由もないままに、とにかく途轍もないほど嫌な予感に駆られた。

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