
なんというGP回
あざといまでの凜プッシュに今後の展開に対する一抹の不安すら抱いた「Fate/Zero」第10話の感想。
う~ん、画的な満足感はすごいんですけどね・・・・原作組みである自分としては正直フクザツなところも。
半パートだけならともかく1話丸々使う必要はあったのだろうか?
サーヴァントがここまで喋らない話も珍しいw
※原作既読のため基本的にネタバレあり。なので閲覧は自己責任で。

「こんなんじゃ、なんにもできない!」
一言でいうと「らっきょ6章に似た印象を受ける出来」でしたねぇ。
正直、鮮花が凛に変わっただけだろとw(そういや幼女鮮花のデザインってまんま凛だったなぁ
「忘却録音」のときと同じく、原作にはない大胆なアレンジ。
露骨といってもいいまでの萌え描写と、それに乗じた美麗すぎるほどの背景or光表現の数々。
映像も脚本も今までとはガラリとテンションが変わった内容だったと思います。てか2原豪華だなw
演出に萌え系の作画に定評がある小笠原(篤)さんを置いてくるあたりスタッフも狙いに行ったところは十分にあったでしょう
(ちなみに「忘却録音」でも小笠原さんは作画監督でした
で、まぁそんなわけで新規のファン+凛ファンにはたまらない出来かと思いますが、
既に先をいろいろと知ってる原作ファンからしたらやや物足りない気もしたのは否定できず。
だって、結果的にはただでさえスローペースの話がさらに進んでないわけですからねー
ぶっちゃけ凛が可愛いなんてことはsnで散々堪能した(する)わけだから何もここでプッシュしなくてもいいだろ、と。
少なくともあざとい“萌え”の部分は僕はZeroにはそれほど求めてない。
逆に原作ファンへのサービスと好意的に受け取るのもアリですけどね・・・・やっぱり解釈の違いでしょう。
ただ今回のオリジナルは時臣の魔術師らしさ+良い父親っぷりが丁寧に描かれていた点は良かったです。
凛回だと思ったら意外な事にトッキーの株が上がったというか(笑)
それと、やはり映像ですね!出来だけなら第1話に匹敵するほどの完成度に感動です。
特に凛が街中をさまよう場面は非常に緊張感があって見応えありました。
らっきょで式が夜中に街を路地裏をさまようのと同じあの空気。
通しで観てる身としては、こうした前作での経験が着実に良い方向に活きてるのをみることができてかなり嬉しい。
龍之介との格闘(?)も「子どもたちの視点でみた龍ちゃん」という違った魅力があって面白い。
たしかに聖杯戦争に関わる面々からしたら彼の実力そのものはランク下もいいところなんですけど、
それでも一般人からしたら彼の存在は十分に恐怖対象ですからねぇ。上手いやり方だと思いましたよ。
・・・まぁその分、キャスター組みの心情が案の定ハブられがちなのは残念ですけどね・・・・
破壊された工房を見ての慟哭→友情と尊敬の再確認は(キチガイすぎて理解はできないとしても)やっぱり入れてほしい。
う~ん、OAではカットされるとしてもここはBDに期待してもいいですか。ufoさん?
ufo「倫理的にダメ(ニッコリ」

「いつかきっと、この公園で、また昔みたいに皆で遊べる日が来るから」
――だから、葵さん。貴方はもう泣かなくていい
やだ・・・おじさん(幼女の守護者)超かっこいい・・・・///
やたらとアニメ化で株を上げているおじさんも久々に登場。
まぁたしかに台詞だけみれば正義の味方かってくらい良いこと言ってるんですけど・・・でも冷静にみれば確実に壊れてるよね、この人。
「俺のサーヴァントは最強なんだ」とか笑えたけど、その最もたる部分というか。
おじさん「キミの旦那ぶっ殺すから期待してくれよ!(ガッツポーズグッ」
葵「え、なにそれは・・・・(ドン引き」
こりゃ仮にオチ知らなかったとしても既に破滅の予感しないね。
???「あー、いまからなんかお酒おいしいです^^」

いつか、遠坂の魔術師として戦うときが来る
――そのとき出来ることを全力で、かつ、優雅にやっていけばいいんだ
とりあえず、一本の外伝とみれば「終わりよければすべてよし」な感じで上手く纏まってたかなー
コトネ生存もこの流れならむしろ生き残らない方がおかしいし。
というか、あれだけ冒頭で友情を描いたうえで殺したら相当な畜生ですよ・・・・幼き命を救済したアニメスタッフはロリ・・・人間の鑑。
虚淵先生「でも俺の原作ではちゃんと死んでるよ(ニッコリ」
なお第一稿では「サツキ」という名前だった模様。マジでテメェの血は何色ですか・・・・(苦笑
私的には今回の満足度はおよそ70%ってところかな。
あまり暗い画ばっか描いてても気が滅入るでしょうしスタッフの息抜き回と思えばこれはこれで悪くもないw
とはいえ、コレが影響して来週の「聖杯問答」が駆け足になったらちょっと(いや、かなりの)問題。
分割2クールという体裁をとった以上、アレが今クールのすべての鍵を握るほどの重要な場面なのは間違いないですし。
実質、次回が一期最終回と言っても過言ではないので願わくば今回同等またはそれ以上のクオリティに期待したいです。
そういう意味で10話を真に評価できるのは来週まで持ち越しかな。
あぁ、早く“王の軍勢”をこの目で観たい。
――「見るがいい。そして思い知れ。これが『王の酒』というものだ」

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