
「今また再び我らは救世の旗を掲げよう!」
この世ならざる強大な魔物・“海魔”召喚――
あまりに不完全燃焼であるものの、ひとまず1stシーズン終了の「Fate/Zero」第13話の感想。
キャスターこと“聖なる怪物”ジル・ド・レェ伯の暴走は、聖杯戦争の展開を思わぬ方向へと誘う。
覚悟していたけどこの引きはズルい・・・・こっから3ヶ月待ちは本当に拷問レベル。
※原作既読のため基本的にネタバレあり。なので閲覧は自己責任で。

「こ、これが人間のやることかよォッ!!」
今日のお前が言うなスレはここですかw
今回は余計な前置きはなし! てなわけで、順を追って感想いってみましょう。
まずキャスター陣営についてですが、これは思った以上に二人の会話を丁寧に描いてくれて大変満足いく出来ですね。
作画も「何も貴重な枚数をここで無駄に使わんでもw」ってレベルでしたし。
キャスターの表情とか鬼気迫りすぎていつもより更に目玉飛び出しそうになってる(笑)
「だから旦那、きっとこの世界は神様の愛に満ちてるよ」
理解・・・・してはいけないんだろうけど、この宗教観はこれはこれで非常に考えさせられるモノがありますよね。
あぁ、たしかに『神』はいるよ・・・・虚淵玄という物語を掌握する神がな・・・・(笑)
そうでないとしても、このシーンは『神』に絶望していた旦那が龍之介の聡明さ(あるいは純粋さ)に
価値観を反転されて救済を見出す、とても大事な場面ですからね。
どう考えても長生きすること不可能なポジションのキャラだけに、最後に彼ら二人を絆を描いてくれて本当に良かった。
てか聖夜(イヴ)の放送で「神様が云々」てまるで図ったかのようなタイミングだったなぁ

「最高のCOOOOOLをご覧にいれましょう!」
まさかの旦那のCOOLリスペクト噴いた。
あー、ホント仲良しだなぁこの二人組。やってること畜生以外の何物でもないのに観ててすっごい微笑ましい。
こりゃこの前「zeroカフェ」に女性が多く並んでて入れなかったのも納得ですよ(笑)
フィクションだからこそ楽しめる歪んだ友情に、乾杯!(なお罪なき幼子たちは(ry

「――これより立ち向かう“敵”を前にしては、
貴様も余も同じ、極小の点でしかない」
至弱、極小、大いに結構。この芥子粒に劣る身をもって、いつか世界を凌駕せんと大望を抱く。
この胸の高鳴り・・・・これこそが征服王たる心臓の鼓動よ。
で、お次は本作の真の主人公とも呼べるライダー陣営について。
当然ながらこちらもキャスター組に負けじと名コンビっぷりを披露してくれます。
寝起きウェイバーの妙な艶っぽさは置いとくとして、本屋さんデートをスルーしなかったことにホッとしましたよ。
欲を言えば「・・・征服するなよ。略奪するなよ」「えっ!?」のやり取りもみたかったですけど。
あと「不老不死をアッサリ手放した馬鹿者」に苦言を呈すところとか。
君と奪い合う戦略シュミレーションwww特製ピンズ付きwwww
帰路に着くシーンは色々と秀逸でしたね。
キャスター&龍之介、ライダー&ウェイバー。それぞれのサーヴァント(マスター)の前向き様が対照的に描かれて面白い。
前者は欲望に忠実な前向きであるのは明らかですが、一見卑屈にみえるウェイバーも作中でライダーが指摘している通り、
これはこれで野心を秘めた“前向き”と呼ぶことができますからね。
ただまぁ卑屈=マイナスイメージなのも尤もなので、そこら辺の不安をufoお得意の光演出で効果的に魅せてるのがまた素晴らしいと思います。
思えばキャスター陣営も物騒すぎる会話とは裏腹にやたらと神々しい光が射す演出になってましたし。
う~ん、“主従”を描くという点については今回はほとんど不満はないですね。

「――だからな、坊主。馬鹿な貴様との契約が、まっこと余には快いぞ」
「彼方にこそ栄え在り-ト・フィロティモ-」 己の埒外に向いた欲望。即ち、『覇道』を目指す欲望。
それは征服王イスカンダルの生きた世界の、人生の基本則でもある。
やっぱイイですね、このコンビは。少年マンガ的に考えて、ホント素直に応援したくなる。
鞄をあさるシーンで抱き締めると勘違いした人は正直に手を挙げよう!(台無し

「傲岸なる『神』を!冷酷なる『神』を!我らは御座より引きずり下ろす!」
おっ、セイバーさんの疾走シーン気合入ってるね!・・・ってそのまま終わったーーーーー!!?(ガビーン
さて、もうなんでもいいから早く続きをやってくれーと叫びたくなるラストシーンについて。
いやまぁ原作既読者からすればここで切れるだろうなーとはずっと前から予想できてたわけですが、
それにしたって1週空くならともかく、ここから3ヵ月以上も放送がないのにホント生殺しもいいとこと言わざるをえませんね。
ヒデェ・・・・あんまりだ・・・・ッ!こんな、こ、これが制作側のやることかよォッ!(石田並みの迫真ボイス
とはいえ、1stシーズンラストを飾るに相応しい盛り上がりには満足しています。
先に挙げたセイバー疾走シーンは勿論、“海魔”のスケールの大きさもいかにもボス戦と呼ぶべきド迫力!
スイマセン怪獣映画?コレ怪獣映画? そりゃこんなの相手にしたらセイバーさんもトラウマ作っても無理ないって。
どうでもいいけど「速攻で倒すしかない」とか小学生並みの感想をやたら早口でまくし立てるアイリにワロタ
そんなわけで、一旦ひと区切りということもあり少し長くなりましたがこれにて「Fate/Zero」1stシーズンは終了です。
一応最終回なのにあまりに不完全燃焼といいますか、結局バトロワなのにアサシン勢くらいしか死んでないじゃん!と思われるでしょうが、
そこは安心、2ndシーズンはほぼ毎回死人が出ること間違いなし!(苦笑)なので期待してほしいですね。
ただまぁ1クール単体の作品としては最悪の構成と言われても否定はできないかなぁ、コレ。
僕みたいな原作信者からしたら最終回だからと変に詰め込みすぎた構成にせず、あくまで「原作通り」を貫く姿勢には好感を持ちますが、
それでもこういうやり方が今後何度もまかり通るかと言われたら・・・・ちょっと考えものではありますね。
商売繁盛は結構ですが、アニプレさん?そこはあまり勘違いしないようにお願いしますm(_ _)m

「“決着をつけるぞ、キャスター!”」
戦いの火蓋が再び切って落とされるのは4月から(つーか作中ではそも始まったばかりなのだが
絶望的な共闘のなか、サーヴァントの勇気が冬木を救うを信じて・・・・!
ひとまず、ご愛読ありがとうございました!(笑)
BOX発売もまだ先ですし・・・・・今後はまず年明けの一挙放送で無聊を慰めるとするかなー
とりあえず11話のオリジナルエディションには凄く期待してます!
放送後の「CP」のCMが全然空気読んでなくてワロタ
セイバー「私なんか空気ですよ!」ってwwww でも5次ランサーも十分イケメンだろ!いい加減にしろ!
――「これが怪獣映画なら、俺達きっとヤラレ役だぜ。『光の巨人』が出てくる前の噛ませ犬だ」
――「笑えませんよ。それ」

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