『すべての想いは、世界線を超える―――』
これもまた確かな、『シュタインズゲート』の選択だよ。
ってなワケで例のごとく遅くなりましたが、劇場版「シュタゲ」観に行ってきたのでその感想でも。
TVアニメ終了から1年半。BD最終巻発売から1年ちょっと。
長いようであっという間だったものの、本当に、ひさしぶりの「シュタゲ」ですね。
TOHO…じゃなかった(笑) 当方、土曜初日の川崎で観てきたのですが、なんと満席。
レイトショーにもかかわらず545席のすべてが埋まるという事態にビックリしつつ、
それだけ多くの人々がこの劇場版を待っていたことを嬉しく思いました。
(入場者特典のシールは貰えなかったけどね…)
で、前置きはさておき、大まかな感想ですが…良かったです。
さすがに“ファン向け”と銘打っただけあって、話が綺麗につながっていて感心した。
まぁ冷静に考えればちょっと無理のあるシーンもあるっていうか必ずしも“絶賛”という出来ではないかもだけど
「シュタゲ」という世界観を壊さずに上手く続編として着地したと思う。
言い方悪いけど、後付けもここまでやれば立派ですよ。
まさかあそこまで甘々なストーリーだとは予想してなくて、ちょっと面食らったけど(笑)
ただ、この映画は最初から最後までとにかく紅莉栖がメインで話が進みますが、
それでも個人的にはねぇ、やっぱ主人公はオカリンだなって印象が強かったですね。
初見はもちろんのこと、作品にある程度の思い入れがないと真から楽しめない。
そういった意味でなかなかハードルの高い作品であったのではないかと。
では以下、ネタバレを踏まえてもう少し突っ込んだ感想です↓
◆ストーリー
ま さ か の お ね シ ョ タ
…のインパクトが強いのですが、だいたい間違ってないよね?w
鳳凰院凶真のルーツと“ファーストキス”の相手。
これをアニメ版なりの解釈で理由付けしたのは素直に上手いと思ったなー
(駅での会話シーンで助手の服装がコロコロ変わる演出はよくわからなかったけど)
あとやっぱり“無限サイクリング”と“萎えさんマジ萎えさん”をアニメで観られたことですね(^^;
ほんの数秒のイメージとはいえ、特に後者は映像にすると破壊力たけぇ。
あぁ、こりゃTVでやるには倫理的に無理だ…とあらためて痛感しました。
(問題はなぜこの記憶がオカリンに流れ込んできたか?ってことだけど。
単なる原作ファン向けのサービスと受け取るのが妥当ですかねぇ)
個人的に全体の尺については短く感じなかったというかむしろ89分のわりには長く感じましたが、
それでも、終盤パートにもうちょっと時間をかけてくれたらいろいろ説得力が増した気はしないでもない。
サブキャラ(ヒロイン)が割を食ったことに関してはあらかじめ覚悟していたとはいえ、ね。
劇中で複数回“落とす”場面があったにもかかわらず、イマイチ助手の苦悩から決断への流れがアッサリに感じました。
シーン単体では良いトコあるのに、全体を通すとモヤモヤが残る。
ここがもうちょいなんとかしてれば大いに涙することができたかな…そう考えると、惜しい。
◆作画
可もなく不可もなく…ですかね。
まぁ元々TV版の時点で「劇場で観ても耐えうる画面作り」を目指してた(はず)ですし
題材が題材なので過度にアニメーションさせる必要もないっていうw
ただ、(目のアップが多かったこと含めて)もうちょい全体の安定度は高めてほしかったかな。
フォトショダルとか前半コメディパートはかなりニヤニヤできましたけど。
酔った助手?もちろんご褒美でしたよ(ニッコリ
あとホテルでの胸チラアングル。シャワーシーンじゃなくて胸チラアングル。
◆音楽
OPがずっと飛行機の映像(ぶっちゃけると手抜き)で残念。
でしたが…楽曲自体は安定の千代丸×いとうかなこ嬢なクオリティでテンション上がりました。
それ以上にEDが素晴らしかったですけどね。これは正直CD買っちゃいそう。
(欲をいえばエンドロール中、あるいは後に何か一枚画でもあればなお良かったですが)
劇中BGMについては…う~ん、あんまり記憶にない(^^;
今まで聴いたことのない曲もあったような気がしないでもないけど。
「GATE OF STEINER」が不変の神であることは言わずもがなですが。
長くなりましたが、ひとまずこんなとこころですかねー
ホントはまだまだ書きたいこといっぱいですが…でもマジでキリがないからやめます。
概ね満足はいってますが、観終わって感じたのはやはり原作(TV版)の完成度の高さ。
あれだけ綺麗に終わったのだもの。どうしたって蛇足感が漂ってしまうのは仕方がない。
…ですが(冒頭にも挙げたとおり)、1年半以上の時を経て再び「シュタゲ」をアニメで味わえたことがなにより嬉しい。
まさにこれこそ想いが世界線を超えた瞬間といって良いのではないでしょうか。
題材的にあんまり風呂敷を広げすぎてもどうかと思う昨今ではありますが、
僕の中ではこれ一つ、作品に区切りをつけることができる内容だったとは思います。
スタッフの皆さま、お疲れさまでしたm(_ _)m
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テーマ:Steins;Gate - ジャンル:アニメ・コミック