待て、而して希望せよ!

旧attendre et espérer(意味は同じ) アニメの感想や野球、日常の出来事を書き綴るブログ。アイドルタイムイズマネー

蒼穹のファフナー EXODUS 第26話(最終話) 「竜宮島」

fafner 26 (1)

世界の祝福と共に僕らは出会い続ける

まだ見ぬ故郷へ還り続ける。――何度でも。

お待たせ(?)しておりました、『ファフナー』感想です。
ホントは日曜あたりに仕上げたかったけど、年末の用事とか色々ありまして。
僕なりにどういう解釈(整理)をしようか迷ってしまった。
そういう感情を抱かせた時点でえらい魅力を持った作品だと実感したわけですが、
だからこそ、モヤモヤする出来だったのは言わざるを得ません。

まず初めに主張していたことは、終わり方そのものは悪くなかったということ。
苦味を残しつつ対話を未来に託すのは実に本作らしいですし、
まさか島が沈むとは驚きを隠せずも、同時に旅立ち(EXODUS)の意味を納得できた。

故に、惜しかったのはそこに至るまでの尺の使い方かな。
(これはもしかしたら今後の展開にも引っかかってくるかもですが)
25話まで蓄積されていたモノが、最後でちょっと抑えきれなくなった感じ。
良い意味でも、悪い意味でも、予想の域を出なかった。

普通以上の輝きを放っていた作品だから、普通以上の期待もしてしまったのだろう。
個人的には続編より長尺版(ディレクターズカット)が欲しいですね。

以下、スペースが足りないのでもうちょっと語る。





fafner 26 (9)fafner 26 (10)

【貫禄】タンクトップ溝口、クライマックスを飾る

フラグ回避どころか自ら相手のフラグを回収していくスタイル。
正直いくらなんでもこの人が(文字通り)エンディングの引き金を引くってどうよ^^;

結局、ビリーは最期まで流されっぱなしの人生だったなぁ…
「何が正しいのかわからない」って言葉はホントそのとおりだと思うんだけど、
葛藤もなしにコロコロ変わっていくから余計“わからない”んだよね。
暉たちとあれだけ交流したのにかかわらず、「兄さんは正しい人だった」と言ってしまう哀しさ。
もうちょっとマシな役割を与えてほしかったですよ。
(個人的にはこれはアルゴス小隊全体に言えるけど)


「撃ってよかったんだよ……」

それにしても、この台詞がひたすら悲しくて悲しくて。
最後の最後に泣けたことを「救済」とする考えも分かるものの、
生き残った他のメンバーが前を見据えるなか、彼女ひとりが泣き崩れて終わるという…
というか主人公とヒロインが最終回で一切絡みなしって凄ぇ。

アレですか?僕らがゴルゴゴルゴ言うものだから、もうそういう扱いでいいと?
つまりはヒロインでなく第三主人公。そのためのキービジュアル。
あんまりだようぶちゃん~(血涙)


fafner 26 (4)fafner 26 (12)

「ねぇ、あの向こうには何があるの?」

――世界と、お前の故郷だ。

そういう流れを踏まえると、この二人の関係はホント闇深い(苦笑
とまれ、当初予告されていた「一騎と総士の物語」は確かにケリがついたと思います。
“存在と無の循環”という台詞から転生フラグは立ってましたし。

彼もまた操と同じような存在なのかな?
個人的は、一騎の〆台詞が「行こう、総士」でよかった。
一期では事あるごとに「行くな」と叫んでいたけど、この最終回では一言も発していない。

“ここにいる”証明であり、それが彼らのホライズンだと思いましたね。




長くなりましたが、こんなところで。

こう纏めてみても何かまだムズムズする部分はありますが、
それだけ見所に長けていた(興味を惹かれていた)証でもあります。

追加してほしいシーンはあったけど、削ればいいシーンはなかった。

観て、終わって、考えることが楽しい。
そういう作品に出会えるというのは貴重ですし、アニメが単なる“消費”でないと信じさせてくれる。


スタッフの皆さま、お疲れさまでしたm(__)m
今後の展開あるなしにかかわらず、その成果に誇りを持っていただきたいと思います。


にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
 にほんブログ村 ←押していただけると、それはとっても嬉しいなって

スポンサーサイト

テーマ:蒼穹のファフナー - ジャンル:アニメ・コミック

コメント

感想お疲れ様でした。

正直、一ファンとしては、「らしい締め方だったな」と思い満足してますが、芸術大に通う一学生目線としては、素直に褒められない締め方だと思いました。やっぱり、アニメには「娯楽」がつきまとうし、商業的な目線で見るとやはり「カタルシス」は必須になってくる。そして大型コンテンツに育った作品は、ファンの期待にある程度は答えないといけないのでは……
せめて最後に他の島組が成長して、笑って過ごしてる姿があればpixivも沸いたでしょうし新規の視聴者も喜べたでしょうが……

そんな憂鬱はありますが、EDの「暗夜航路」を聞くたびに、「まあ、あそこで暗夜航路を流した。それが全てなんだろうな」と納得していってます。
英雄ですら限界が存在し、毎日が夜明け前のような世界です。今更とってつけたような幸福を提示しても冷めるだけですし、それはファフナーらしくない。
真矢がビリーを撃てなかったことも
ビリーが最後まで迷いつづけたことも
まだ人類は不完全である。ってことなのかなと思いました。だからアルタイルとの対話を未来に伸ばした。島組も島から出ないといけなかった。

暗夜航路をバックに、2人の人間の不完全さをさらした。
それは不完全さへの祝福なのかなぁ。と思います。
迷い続ける限り人間であって、総士や暉のように自分の存在理由を完全に統一してしまうと、境界線を越えてしまう。だから最後に真矢にビリーを撃たせなかったし、一騎に赤子の総士を与えた。まだ、お前の物語は終わってないのだぞ。と
まあ個人的な意見ですがね。

全部合わせて26話。一期も合わせると50を越えた大作。
見届ける中で、頭に植え付けられた疑問はいくつもありました。どこまでも苦く、切なく、イライラするくらいワンダーランド感を与えてくれない作品。
アニメがただの「娯楽」であっていいのかと、嫌でも考えさせられる作品。
鬱屈になってそれでも見てしまう、濃厚で力強さ溢れる、命と、日常のありがたみがわかる作品。
まだまだ僕は、この作品から離れそうにないです(笑)

  • 2015/12/31(木) 15:30:46 |
  • URL |
  • トイボックス #-
  • [ 編集 ]

>トイボックス さん

コメントありがとうございますm(_ _)m
お返事遅れてスミマセン

あけましておめでとうございます。
いわゆる“商業の香り”が漂ってしまったのは残念だと思いました。
仮に続編や長尺版があるとしてもそれを前提に作るのは違う気がするし、
TVシリーズと銘打ってる以上は限られた尺で表現したものが“完成品”である。

「でも続編が出来たこと自体、商業(パチマネー)のおかげなんだぜ?」と言われたら苦しいけど^^;
ならば尚の事、もう少し綺麗に終わってほしかったってのはありますね。これは物語の内容とは別で。
少なくとも、毎回「これが最後!」と神曲提供するangelaサイドのために(笑)

>EDの「暗夜航路」を聞くたびに、「まあ、あそこで暗夜航路を流した。それが全てなんだろうな」と納得していってます。

「不完全さへの祝福」とは良い表現ですね!
実は自分も日が経つに連れてこのエンディングがしっくり来てます。
てっきり「DEAD OR ALIVE」なり「Shangri-La」が流れると思ってましたし。
一期同様、悲しくもスッキリする蒼で〆るかなと。

でも、よーく考えてみるとこの作品で「完全なるハッピーエンド」がイメージできないんですよ。
仰るとおり、とってつけたような幸福ではそれこそ似合いませんし。
多分どれだけ続きが作られてもこのラストは避けられないんじゃないかな。

『Gレコ』もそうでしたけど、新たな旅立ちを最後に置くモヤモヤってあります。
僕ら(視聴者)はずっと始まりからチェックしてるから。

ただ、このモヤモヤこそ実はイチバン大事なんじゃないかって。
実況的に盛り上がって、放送が終わったら何も残らない(考えない)。
それが当たり前になってしまったら、文化はもう発展しませんよね。

だとすれば本当に“対話”が必要なのは作り手と視聴者なのかもしれません。
そういう意味で「まだ幼い」のかなと。

気持ちの込もったご意見、楽しく読ませていただきました。
これだけ様々な角度から議論を重ねられることに感謝ですね。
僕もまだまだこの作品から離れられそうにないです(笑)

  • 2016/01/01(金) 15:22:58 |
  • URL |
  • SOA #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://adria7.blog92.fc2.com/tb.php/2921-27ba2f8c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

蒼穹のファフナー「第26話 蒼穹 ~そら~」

蒼穹のファフナー「第26話 蒼穹 ~そら~」に関するアニログです。

  • 2015/12/30(水) 03:08:17 |
  • anilog

蒼穹のファフナー EXODUS TBS(12/25)#26終

最終回 第26話 竜宮島 接近するバーンズ率いる艦隊に総ての持てる資料を公開する。彼らの対応に動揺が走る。新国連から脱退したことで呪縛から解けて冷静な判断が下せる。急遽、フェストゥムに攻撃目標を変更する人類軍。しかしアトランティスコアが艦隊の制御を奪う。ジョナサンが操るザルヴァートルモデル、マークレゾンは4人がかりでも倒せない。一騎がアイを攻撃する、フェンリルを暴走させて自爆する。グレゴリ型...

  • 2015/12/29(火) 15:33:20 |
  • ぬる~くまったりと

FC2Ad