
幸福は創造の敵
今月はひさびさアニメ以外で映画館に通うことになりそうです<挨拶
といっても『ゴジラ』に『ブラック・ウィドウ』…アニメみたいなもんかw
そんなわけで今回は、ポンポさんを観ったぞーっ!
1回目は横浜ブルク。2回目は川崎チネチッタ。2週連続で観ったぞーっ!
初日&2日目の評判を見て衝動に従った次第。
結果として、この判断は正解でしたね。
今日に至るまでのヒットも納得の出来栄えでございます。
僕自身も映画はだいたい90~100分くらいが見やすいと感じてますし、
あえて削ぎ落すことで洗練される部分もあると思ってるので、
この映画のアプローチは共感を生みやすかった。
原作とは展開・構成を変えているらしいのですが、逆に先入観ナシで鑑賞できてよかったかもしれない。
むしろ普段アニメを見ない(又はアニメを含めた)「映画好き」に刺さっている気がします。
観終わった後に心が踊る。誰かに紹介したくなる。
そんな作品だと思います。

ここちゃん成分も堪能できて満足ルン。
実はポンポさん中心の話でないことに残念に思った方もいるでしょうが、
そこは「プロデューサー」という肩書き上、ああいう立ち位置で納得してます。
逆に見た目ほどあざとすぎなくていいですよね。
試写室でジーン君に告げる台詞のテンションとか。
パンフに書いてあったけど、あのギャップが魅力を引き立てている。
本作は『劇場版 空の境界(矛盾螺旋)』の平尾隆之監督ということで、
そういう意味でも注目しておりました。
実際、あの作品を彷彿させる構成・演出(カット切り替え)で、
足立慎吾さん(キャラデザ)筆頭の作画レベルも高く、
映像的な気持ちよさだけでも劇場クオリティに恥じないと思います。
ある意味当然だが、なんとなく昔のufotableっぽいテンション。
ポンポさんを観ったぞーっ!
— SOA@本垢 (@attendre0211) June 6, 2021
学生時代、コミケの合間に徹夜で『矛盾螺旋』を観た興奮を思い出した
平尾監督ありがとう #映画大好きポンポさん pic.twitter.com/v8Ncf14X0R
ストーリーについても、全体的な勢いがあって上映時間以上の密度を味わえます。
特に前半の撮影(劇中劇)→編集までの流れはあまりアニメで見ない視点で楽しい。
↑で述べたカット割りもイチバン凝ってる気がしますし。
一方で、後半はややしつこい印象を受けます。
(これは2回目鑑賞で落ち着いた&一緒に観に行った友人がやや厳しめだったのもありますが)
良くも悪くもグループでの山場は越えてしまっているので、
そこからの問題解決→問題発生の連続に今一つノれない部分がある。
特にラスト編集における挿入歌と斬撃エフェクトは見せ場なのでしょうが、
あからさまにアニメ的すぎて逆に醒めてしまいました。
そこに限らず、ちょっと同じ演出を繰り返しすぎかな~と。
ジーン君と帝王がシンクロするシーンなんかは凄い良かったですが。

アラン君の存在は個人的にアリ。
メイン軸から分離してるのでオリキャラといわれて納得ですけど、
彼のおかげで90分のドラマがより濃くなったとも思う。
むしろ視聴者目線では一番共感できる気しますね。
そつなくやってきたつもりが、自分には何もない。
好きなことに一心に向かっていた人間に、憧れと劣等感を抱く。
ただ、アランの良いところは嫉妬で終わらず、「協力」できること。
これが彼の成功にフォーカスしすぎると話がとっちらかってしまうが、
(逆にクリエイター側に寄りすぎてもただの賛歌になってしまう)
あくまで「ジーンのため」に動き、それが自分のためにもなってるのでイヤミがない。
とはいえ、これも人によっては冗長に感じるでしょう。
さすがにクラウドファンディング→会議配信はツッコミどころが大きいですし^^;
僕の場合は、自分の仕事がアランに近いから共感できましたが、
まさにポンポさんが言うように「見た人間によって映画の見方は変わる」ということかもしれません。


ブルクはだいぶ力を入れており、特設コーナーができてた。
本作の内容自体はもちろん、
この作品を通して他の映画の見方が変われば、それはまた新たな楽しみになります。
円盤(配信)が出たらまた観返したい。

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