
想像しろ。超えてやる。
と言って本当に超えてくる作品があるとは(歓喜)
言わずと知れたトム・ホランド版スパイダーマン最終作。
早いモノで1ヶ月経つんですね…公開当日IMAXにて鑑賞いたしました。
たぶんこれだけネタバレ気をつけたの初めてじゃないかな?
これだけビッグタイトルなのに世界的にみて公開日が遅れるというジャパンクオリティを披露するなか、
凄い…これぞファンムービーの中のファンムービーを観たと思う。
キャッチコピーに偽りなし。
劇場での、あのお祭りめいた雰囲気はなかなか味わえません。
期待はあったし、むしろやってくれるよね?って空気でもあった。
でも、いざ実現したとなると…本当に自分の目で確かめるまで半信半疑だったでしょう。
うん、これネタバレなしで書くの無理だな(笑)
さて、何から書こう……やっぱり今作最大の衝撃についてかな。
歴代スパイダーマン(トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド)参戦!!
もう画面の奥で明らかにトムホピーターじゃないスパイディが出てきた瞬間から声出そうでしたが、あーれはヤバい、ヤバイって。
なんか思ったよりヌルッと出てきたなとか、予想よりガッツリ共演シーンあるとか。
今だから冷静に振り返られますが、あの瞬間は驚きつつ物語を追っていくのに必死でしたw
いや、これ本当によくここまで隠し通せましたねぇ。
本気で調べればリークはあったんでしょうが、あれだけがっつりスパイダーバースしてるのに凄い。
二人ともイイ感じに深みのある風貌になってましたし、
特にアンドリューの方はいろいろな意味で救済されていて…
予告で期待されたMJ救出シーンはもちろん、
トムホピーターに「あんた達に俺の気持ちは理解できない」と言われたときの寂しそうな表情とか素晴らしい。
個人的に、アメスパはリアルタイムで追ってたのでよけいグッときましたね。
もちろん、トビーピーター(ライミ版)も色褪せない必修科目。
ドックオクから「大人になったな、ピーター」と言われるシーンも最高。
しかしある意味、この二人を凌駕する存在感だったのはグリーンゴブリン(ウィレム・デフォー)。
メイおばさん殺害というこれ以上ないヴィランを演じますが、
表情だけで善悪を覗かせるのは初代から進化している。
殴られまくってもサイコに笑顔浮かべてるシーンとか怖すぎ。
マジでMCU世界線にいちゃいけないヤツだったよ…
彼とドックオクの活躍シーンが多かったぶん、
他のヴィラン(エレクトロ、リザード、サンドマン)は扱いが雑でしたねw
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本編ピーター(トムホ)に関して言えば、非常に過酷な展開だったと思います。
スパイダーマンとピーター・パーカー、どちらの人生を歩むか。
大きな決断を下す物語でしたが、まさか最終的にシリーズでも一番悲惨な結末とはね…
これまでが一番明るい雰囲気だったからこそ、ショックも大きく、サブタイをみて愕然となる。
メイおばさんが例の台詞を言った瞬間、まさに大いなる力(絶望感)が押し寄せてきた。
でも、だからこそ大いなる責任に覚醒めたといえる。
悲しいけど、これがピーター・パーカーなんだ。
MJに正体を明かさず微笑むシーンからの、一周回って原点に帰ったスーツで摩天楼を駈ける。
トムホ個人もパンフレットで語っていましたが、
全てを失って、ようやく彼は本当の『スパイダー「マン」』になったのかもしれない。
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まだまだ書きたいことありますが、こんなところで。
総評すれば、今回の三部作に限らず、これまでの“スパイダーマン”に決着をつける。
想像以上に壮大な内容だったと思います。
一個の作品としてみればかなり大味な内容ですし、ぶっちゃけ『エイジ・オブ・ウルトロン』と大差ない。
ピーターやストレンジおじさんのアホさ加減含めて、納得いかない人もいるでしょう。
ただ、今回は「何を取るか」という話であり、その選択において観たいモノを観せてくれた。
大袈裟でもなく、リブート前映画を復活させるって映画史に残る偉業じゃない?
そんな多くの大人の事情を乗り越えて実現したんだって思うと、アベンジャーズとは別種の感動がありました。
やるべきことをやってしまった先に、何が待つのか。
一種の達成感と空しさを抱えつつ、まだまだMCUは続きます。
マルチバースの可能性が、今作以上のサプライズを与えてくれることを願って。
とりあえず、次作(『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』)に期待しましょう。
(監督がサム・ライミっていうのも輪廻する希望)

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