
「最後のピースを拾いに来たんだ」
『真実に向かおうとする意志』さえあればーー
進み続けるだけで、道は続くーー
大満足です。
映像演出ともに制作陣が持てる力を出し切った、
この最終回だけで一本の映画を観たような、
まさにグランドエンディングにふさわしい内容だったと思います。
山小屋での あおひな 会話(後述)に象徴されるように
終始落ち着いた雰囲気がよけい心に滲みてくるといいますか。
そう、もうやれるだけのことをしっかりやっていたんだ(手に入れていた)。
だからこそ、前回の流れも含めて、あおいの台詞もしっくりくる。
ありがとう 一緒にここまできてくれて
想像をこえるよな毎日だったよ
1年越しのリベンジは、きっと必要な遠回りだった。


「見る高さがちょっと違うだけで、悔しかったり嬉しかったり、感じ方がこうも違うんだね」
登山描写も圧巻でした。
雲(天候)の移り変わりがめちゃ丁寧でしたし、アングルも凝っていて。
素直に「登りたい」と思わせる、ロケハンの賜。
もちろん、人物描写(作画)も負けてはいません。
水分補給やザックを背負うときの動きなど、地味だけど難しそうなアクションを自然に見せている。
これを当然のようにやる意味でも、劇場版と遜色ない拘りを感じさせます。
その中でも、やっぱり山小屋での会話は素晴らしかった。
ひなたが残るってシチュ自体、三期12話の流れを引き継いでますし、
弛緩した空気でのテンション抑えた会話の中にお互いの信頼関係が見える。
「人のためじゃなくて、自分のために登ろうぜ」
「私はあおいのチカラ、信じてるよ!」
その後、羊羹のシーンに“戻ってくる”のも凄いですよね。
前回だけじゃなくて、これまでの全てが繋がっていく感覚。
めちゃくちゃ高品質なアニメだなって、あらためて舌を巻く思い。


雪村あおい・未来の私へ
こういう演出ほんと弱い(笑)
剣ヶ峰到着の際の“思ったよりあっさりした”感覚。
これは↑に書いたとおりなんですけど、同時にすごく共感できるなって。
僕自身は富士山まだ登ったことないですが、
過程は充実していれば既にゴール前に満足(納得)は得られています。山に限らず。
「あんなに苦しかったのに、思い返すとあっという間だった」
「登山って、そんなもんなんだな」
これもわかりみ。
“なのに”ではなく、“だから”登る。
最後の最後で一期キャラデザを踏襲した作画になるのもイイですね。
松尾さん直々か、あるいは赤井俊文さん担当かな?

そんで〆は『スタッカート・デイズ』だよぉ…凄いよぉ……
イントロが流れた瞬間、自然と笑顔&画面がぼやける自分…
度肝を抜かれたラストカット。
「グランド・エンディングテーマ」という表記、JKここなちゃんというステップはあったけど
卒業証書まで手にしちゃったら完全に完結やん…
でもまぁ、富士山リベンジが一つの区切りなのは間違いないし、
あんまりマニアックな山やりすぎてもちょっとアレですからね^_^;
一期放送から約10年。
まさかまさかの続編を経て、ここまでしっかりやりきった。
スタッフさんが楽しんで“アニメーション”を追求していると感じられましたし、
寂しいけど、それ以上に満足感があります。
それでも、「また いつか…」が訪れるのを願って。
『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-』と並び、週前半の癒しをありがとう。
長きにわたる制作、お疲れさまでしたm(_ _)m


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