
あ、これはいい
冬の新番組第7弾「放浪息子」の感想。
ちょっと好みが分かれそうな作品ですが自分的にはクリーンヒットな作品ですね。
あと、奈々さん出てるし!(結局それである
もう「あおき えい」の評価がストップ高。
女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしの。
小学校で出会い、お互いの秘密を知った二人は、共通の悩みを相談し合えるかけがえの無い存在になっていた。
そして、季節は春。中学校の入学式を迎え、着慣れない制服の感触に戸惑いながらも、新たな生活に期待と不安を募らせる二人だったが、ツメエリを着て登校してきた女の子・更科千鶴の姿に目を奪われて――。(公式サイトより)
(画面が)驚きの白さ
それがPVを観た時の本作品の第一印象だったのですが、なかなかどうして本編もかなり興味を引く内容でした。
原作者って、ちょっと前に放送されていた「青い花」の作者さんなんですね。
原作とは構成が違っているらしく少し話のテンポが早い気がしましたが、別に置いていかれるほどではありませんでした。

本編の内容もですが、まず真っ先に目についたのはその映像。
まるで水彩画のような淡い色調の作画が非常に魅力的で感動しました。
今のテレビアニメはここまでできるのか・・・・このクオリティ、是非とも維持してほしい。
また、レイアウトがとても良いですね。
所々「空の境界」を思わせるようなカットが幾つかあってニヤリとしました(一章の監督はあおきえい
音楽もスッと耳に入っていく心地よさがあります。
今回いちばん印象的だったのはやはり夜桜舞う一連のシーンかなぁ。
と、全体的に映像面では爽やかな印象を与える本作ですが扱っている題材はかなり生々しいです。
性同一障害・・・とはちょっと違うと思いますがやはり「女装癖」のある主人公というのは万人受けするとは言い難いですからねぇ。
TSものは好みが分かれるのは仕方ない気がします。
ちなみに僕は小学生の頃好んで読んでいた本の一つが、やぶうち優先生の「少女少年」だったので特に抵抗はないですね。
表に出さずとも一度くらいは異性になってみたいという欲求を持った人は少なくはないと思いますし。
・・・・いや僕自身に女装願望はないですよ?(笑)
キャラクターについていえばまぁ1話から登場人物が多かったので名前を把握するのも大変ですが、佐々かなこ(CV.南條愛乃)が良い感じに清涼剤の役目を果たしてくれそう。
個人的には末広安那(CV.堀江由依)が気になる。
というか最初ほっちゃんだと思わなかった。
そして真穂(CV.奈々さん)はツンデレ。これは間違いない。
主役を務める二鳥修一の声は実際に子どもが担当しているんですね。
脇の声優が豪華なせいか演技そのものの「どうしてこうなった」感がよけいハンパないですが、最終回近くにはキャラとともに成長を感じられることを祈ってます。
「お姉ちゃんのバカー(棒」
普通の日常を送りつつ、だけどもちょっと特殊な葛藤を抱える少年少女の物語。
ただでさえ思春期という難しい年頃のため決して肩の力を抜いて楽しめるものではありませんが、とても続きが気になる作品です。
ラスト、夜中に急に洗濯をし始めるのはつまり.....ということでしょうが、そういう描写がやはり生々しい。
といっても全体的な演出は抑えめだと思いますし、なにより台詞より映像で何かを伝えようとするのがアニメならではの表現で好感が持てますね。
木曜深夜は「ノイタミナ」とメリーで決まりです。
IS?そんなものはなかった(ニッコリ