
「僕にはみえている――――!!」
2クールにわたった物語もこれで完結!!
最後まで勢いで押し切った「STAR DRIVER 輝きのタクト」最終話の感想。
いろいろ言いたいことはあるけど、ボンズ渾身の超絶作画クオリティにお腹いっぱい。

「何が綺羅星だよ馬鹿馬鹿しい」
えぇぇーー!? それを言ったら(アカン)
ヘッドがサイバディ:シンパシーに固執していた理由。
それは「他のサイバディとアプリボワゼできる」特集能力を使ってザメクを意のままに扱うことだった。
第5フェーズになったザメクは時間を自由に操ることができる。
そうしてタイムトラベラーになったヘッドは好きな過去を何度もやり直そうとしますが・・・・
冒頭から清々しいほどの悪役ぶりをみせるヘッドンゴ。
ザメクがゼロ時間に解き放たれると星が死ぬという壮大な話が展開されるも、既にこの時点で先の展開がある程度読めるから困る(笑)
しかしそれ以上にケイトがピエロすぎる・・・持ちあげたわりには一気に滑稽なキャラに成り下がった気も。
「久しぶりに来てみればなんぞこれ?」なボクシング先輩のリアクションにワロタ。

アプリボワゼ!(Ver.ワコ)
窮地に陥るタウバーンを救ったのはなんとワコさん。
皆水のサイバディを起動させてタウバーンの盾になります。これじゃどっちがヒロインか分からないぜ!
「ヘッヘッヘッヘッ」と下卑た笑いを浮かべるヘッドの安心の小者感w
それにしてもワコさんのサイバディは何か既視を感じるデザインだなぁ。
具体的に言うと同じ日曜によく見ていたような・・・・って、あっ

似て・・・る・・・・?
プロフェッサーグリーン「そこはかとなくシンパシー」

再生怪人よろしくかつてのサイバディが一斉にタウバーンを襲う!
おかげでワコの元に近づくこともできず、歯軋りするばかりのタクト。
これまたヒーロー物にはお約束の展開で燃えますね。
それにしてもシーン毎の作画にアニメタの個性出まくりで吹く。
arasanが最後までこの調子なのは言うまでもなく、冒頭の今石アクションとかやりたい放題。
これガイナ制作だっけ?ってレベルです。いいぞ、もっとやってくれ(もっとやります)

「まだワタクシたちにも、輝きは残っているようね」
ヘッド(屑)に「使い捨ての駒」と言われても、何もできない状態が続く綺羅星十字団の面々。
しかしシモーヌがダレトスの呼びかけを聞いたことをキッカケにそれぞれのシルシが復活。
すぐさま銀河美少年の援護にまわり、総力を挙げてヘッドに挑む!
シモーヌだけサイバディの声が聞けるのがよく分からなかったのですが・・・・そういう特殊な設定あったっけ?
いやまぁここは勢いで盛り上がるシーンなので細かいことはどうでもいいんですけど。
すぐさまリーダーシップを発揮する頭取最高や!

予想通りの展開とはいえ、かつての敵と共闘は燃える!
短いですが各サイバディに見せ場もありましたしね。バッファロークラッシュかっこええぇぇ
まぁ中には復活できないサイバディもいましたが。
残念だが当然、三馬鹿の機体に相応しい扱いといえる(泣

おぉ・・・もう・・・・
意気揚々とヘッドに向かった綺羅星たちですが、圧倒的パワーの前には為す術もなく。
尺もないとはいえ、あまりにアッサリと瞬殺されてしまいちょっと残念。
せっかくBGM的にも盛り上がってたのに・・・・
「まだ僕には、みえている・・・・・!!」
そんな絶望の状況の中、ひとり気を吐く銀河美少年。
諦めをしらない彼は単身、王の柱の光の中を突き進んでいく!

これが自慢の拳だあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!
見事、王の柱の光を突破したタクト。
勢いそのままにその拳がダメ親父を殴りぬけるッ!
ヘッド(抱腹絶倒)のしょーもない野望、ここに潰えたり。
なにこのグレンラガン(ry

「オマエ、最初からこうするつもりだったんだな・・・・」
突如ガンバスター立ちで眠りに就こうとするザメク。
そしてそれこそがスガタの真の狙い。
彼はザメクを封印するためにアプリボワゼしたのだった・・・・
とまぁこれも予想しやすい展開なので特別驚くことはないのですが。
何故かちょっとだけこみあげてくるものがありますね。BGMの力って大きいなぁ。
ってあれ?ちょっと待って

「いったいアイツには何がみえてるんだ・・・・」
フツーに生きてた!(ガビーン
やはりこのアニメは徹底的に不殺を貫くのですね。
まぁ別に殺せとは言わないまでも何かしらの制裁は受けるべきでしょう、ヘッドさんは。
見た感じわりと反省の色なしの様子ですし。
悟りきってるカタシロさんとの対比がもう・・・・
「やりたいことと、やるべきこと」
覚悟を決めた眼差しでワコを見つめるタクト。
その意図を理解したワコは自らの身体を差し出す。
そう、巫女の封印を解けばゼロ時間に囚われることはなくなる――――
スガタを救うため、銀河美少年は宇宙へ駆けあがる―――――!

「こんなことをしても無駄だ、ザメクよ! 僕にはみえているッ!!」
タウバーンVSザメク、最終決戦。
最終回に宇宙で戦闘はロボットアニメの基本。
もう最初から動きまくりの作画でしたが、ここにきてギアをさらに上げてくるから素晴らしい。
特に 村木サーカス→田中エフェクト のコンボは脳汁出まくりですよ!完全にTVシリーズのクオリティを凌駕してます。
細かいことは置いといて頭カラッポにして映像を堪能する、これもアニメを楽しむ一つの形ですよね。
そしてワコが予告で「貴方に出会わなければよかった」と言っていた意味。
それは「二人の男の子をこんなにも深く同時に好きになっちゃった女の子の苦しみが、貴方にはわかる?」といった趣旨のものでしたが・・・・
なんか汚ねえ・・・・!ずるいぞワコさん・・・・・・!
羨ましがろうが・・・一途が良いとしようが・・・ とどのつまり・・・・・選ばないんじゃねえか・・・・!
言うだけ言ってどっちも好きって・・・・・・・なんか・・・・・
・・・なんか・・・・二重にあくどいっていうか・・・(AA略
やだな、別にワコさんのこと嫌ってるわけじゃないですよ?
ワコ 「貴 方 た ち が 私 の 翼 だ ! !」

「か弱き者を守れってのが、ウチの家訓だ」
結果、見事スガタ救出に成功したタクト。
二人の眼前には一面の銀河が拡がる。
あれ?なんだかこれだとスガタがヒロインみたいだぞ・・・・
「でも僕たちはこれから、コレとは違うもっと凄い空をきっとみるさ!」
人生という冒険は続く。
彼らの“青春の謳歌”はまだ始まったばかり――――――
というわけで少し長くなりましたが、これにて「スタドラ」も完結です。
ホントに勢いだけで解決したような最終回でしたが、よく考えると最初から勢いだけだった気もする(笑)
そう言う意味ではこのテンションを最後まで一貫して保ったのは凄い作品だと思います。
実際アニメの王道展開を詰め込んだ形で燃えに燃えましたからね。
とくに作画が気合いの入れようは素晴らしく、これだけでも観る価値は十分にあるというもの。
原画陣もいちいち挙げたらキリがないってくらい豪華でしたしね。
あと「木漏れ日のコンタクト→モノクローム→Cross Over→SHINING☆STAR→Pride」の主題歌・挿入歌メドレーも熱かった!
ただまぁ初見だと手放しで絶賛したくもなりましたが、時間が経つとやはり勢いだけで押し切られたようなモヤモヤ感が残りますね。
結局メインキャラのわりにはスガタの見せ場が少なすぎる気もしますし・・・・
それ以外にも今後の扱いが気になるキャラが大勢いますよ!サカナちゃんとか双子とか出てくると期待してたのに・・・・
そういえばタウバーン大破しちゃってるけど帰りはどうするんだろう?w
ボロボロになった機体はロマンがあってイイネ・
物語自体は綺麗に終わったと思うので、是非とも何かしらの形で後日談が欲しいですね。
可能性としてはBD/DVDの特典が濃厚でしょうが、できればTVスペシャルかなんかがあれば最高かなぁ。
途中確実にいらない話もあったし、決して不満がないわけではないけれど。
2クール非常に楽しむことができた作品でした。
分かりやすいストーリーに迫力のある映像。
変に捻り過ぎたアニメが多くなっている中で、あえてこのような真っすぐな作品を観られたのは幸運なことかもしれません。
夕方アニメとしては本来これが自然な形でしょう。
スタッフのみなさま本当にお疲れさまでした。
やっぱりボンズさんはどっちに転んでも期待を裏切らない!

君の銀河は もう輝いている
ありがとうございました!
テーマ:STAR DRIVER 輝きのタクト - ジャンル:アニメ・コミック