
『「最初のお前」を騙せ。世界を、騙せ』
OPの歌詞変更に震え、ラストの「スカイクラッド」で興奮は最高潮に達する…
素晴らしすぎるファンサービスに前回と劣らぬカタルシスを感じた「Steins;Gate」第23話の感想。
俺は狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真!世界を騙すなど、造作もない!
※原作プレイ済み視点での感想です。
過度なネタバレなどは含んでおりませんが、閲覧は自己責任で。

「未来の57億人には興味がない。ただ・・・・」
少し遅くなりましたが今回は原作最終章「境界面上のシュタインズゲート」途中。
明かされた真相に一時絶望したオカリンが、まゆりの叱咤、そして15年後の自分からのムービーメールを経て
再び“鳳凰院凶真”として復活を遂げるところまで。
この前文を書くのもおそらく今回が最後になるでしょう。あとはただ、ラストに向かって突き進むのみ!
そんなわけでまた順を追って感想を記していきたいと思いますが、
まずこの序盤のシーンは良く言えばスピーディに、でも実際のところは非常に淡々と進んだ印象を受けましたね。
ここは色々と名(迷)台詞も多い場面だったのでそれらがカットされてしまったのは残念ですが、
後半を盛り上げるためのあえての戦略と考えれば納得かも。
助手の名前を出した時に一瞬複雑な表情をみせるまゆしぃとか何気に細かい。
この辺りの彼女の心情を深く知りたい方は是非ともドラマCDβを聴くことをオススメします(前回に続き宣伝)

「怖いよ。私、死にたくない・・・・」
明かされた7月28日の真相。
牧瀬紅莉栖を刺殺した犯人は、他ならぬ岡部倫太郎だった――――
ここも演出そのものは淡々としていて原作ほどインパクトある画面ではありませんでしたが、
その分、中鉢の狂気っぷり(を表す作画)には結構気合いが入っていたのではないかと思います。
「なぜお前はそんなに優秀なのだ!?」と親より優れた娘などいねぇを地で行くこの醜さ。
「共同で発表してもいいよ」と言われ「私の科学者としてのプライドをへし折る気か!」と激昂するかと思いきや
「いや、これは私一人のものとして出す(キリッ」だもんなぁ・・・・そりゃ中の人も理解不能と言い切るわけだ。
しかし今回といい、まゆ死ぃの時といい、アニメ版は「刺す」描写に関して随分気を使っている気がしますね。
身近な刃物を使うシーンはそれだけ規制の対象になりやすいのかもしれませんが・・・・でもあのブスリって効果音はどうよw
あそこだけチープな演出になっていて思わず苦笑してしまった。

「オカリンは途中で諦める人じゃないよ」
絶望に打ちひしがれるオカリンを、これまでにない態度で強く叱咤するまゆり。
この後のカタルシスを迎える上で絶対に無くてはならないシーンだと思いますが・・・・
ただ個人的には原作ほどまゆしぃの口調に必死さが伝わってこなかったのが少し気になったかな。
原作の「オカリンッ!」と悲痛な叫び声をあげて彼の頬を叩くまゆしぃが印象深かったので、余計に。
まぁこれもラストを盛り上げるためにわざと抑えめにしたというなら実に徹底していると思いますね。
おかげでここからは本当に文句の言いようもないほど素晴らしいシーンに仕上がっているわけですから。

「お前の3週間の世界線漂流を無駄にしてはならない」
なかったことに、してはいけない――――――
というわけで、今回最大のピークは間違いなくこの“鳳凰院凶真”復活シーンでしょう。
「Operation;Skuld」が流れた時点でかなりテンション上がってたのですが、まさかちゃんと「スカイクラッドの観測者」まで流れるとは!
しかもこれがまた原作を上回る絶妙なタイミングでして・・・いやもうスタッフさんには感謝の一言しかないです。
これは次回は・・・「Another Heaven」も期待していいよね?
演出も文句なしなのですが、執念オカリンの下りをしっかり描いてくれたところも良かったと思います。
「特に意味はない」とか最後の「エル・プサイ・コングルゥ」とかここにきて厨二設定が要所で本当に良い味出してる。
ここはもう男子たるもの童心に還るといいますか素直に「カッコイイ!」と思える場面ですねw
「不正な力を借りて再生をする」という歌詞に合わせて砂時計がぴったり再生するのも細かいと思いました。
冒頭のOP変更だけで前回以上の興奮を予感させてくれましたが、まさに「期待に違わず」といった出来ではないでしょうか。
贔屓目にみなくてもこれほどクライマックスに相応しい盛り上がりをみせる作品は最近はあまり多くはない気がしますね。
それがシュタゲで実現しているのだから喜びもひとしおというものです。
ここまでくると序盤や中盤は控えめな演出は意図的なものであり、
すべてはこの終盤を徹底的に盛り上げるための壮大な計画だったのかと好解釈したいくらい(笑)
原作ファンはもちろん、アニメ組の方もいま改めて放送前のPVを見るといろいろ感極まるものがあるんじゃないですかね。
さて、そんな素晴らしい時間を与えてくれたこの作品もとうとう次回で完結です。
こんな良質なアニメが来週で終わりとは、今だけはアインシュタインに文句を言いたい気分ですが(笑)
個人的にはもう何も心配するものはありません。ただただ、在りのままを目に焼き付けるのみ。
「あえてもう一度言おう!この俺は、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真!
世界は、この俺の手の中にある!」
まゆりのための鳳凰院凶真から、紅莉栖のために自分自身で奮い立つ“真の鳳凰院凶真”へ・・・・
物語の収束、しかと見届けよ!
幾つもの輝ける日々 仲間との約束
無かった事には してはいけない
その為に時を欺く 残された仕掛けに
もう迷いは無い 孤独の観測者

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テーマ:Steins;Gate - ジャンル:アニメ・コミック